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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
わたしは自分の分のストラップを出す。
「赤かー!そっちもかわいいね、賢児くんは?」
「俺もこはると同じ色」
「二人ばっかり同じ色でずるーい!」
そう言って千恵美さんは笑う。
あんなに妬んでいた千恵美さんのことが
すごくかわいく思えて
「今度何かお揃いしましょうね」
そんなことを言ってしまっていた。
「うん!しようね、お揃い!」
不安だったみんなでの泊まりが
嘘みたいに楽しくて、
またみんなで来たいなーと思った。
しばらくすると仲居さんを部屋に呼んだ。
部屋に布団を敷いてもらう為だ。
爆睡していた光さんを
ベッドに運ぶのが面倒だったから、
光さんと千恵美さんはごはんを食べた部屋で布団、
わたしと賢児さんが隣の部屋で
ベッドを使わせてもらうことになった。