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第1章 出会い

座席が高くて、勢いをつけて乗ると

「今日はこの車ん中で勉強するから」

そう言って車を走らせる。





「どこ行くの？」

「んー、海でいい？」

「うん」




わたしの家から
車で15分くらいで海に着く。





なんで海？と思いながらも
持ってきた勉強道具を
抱きしめていた。




しばらく車を走らせ、
海に着くと真っ暗な場所に
車を停めた。




「こはる、後ろおいで」




車の後ろを見ると
シートが全部倒されていて、
ごろんと横になれそうになっていた。