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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
「ねぇこはるちゃん」
「はい」
「賢児くんっていつもあんなに情熱的なの?」
「えっ?」
情熱的?
情熱的というより、
賢児さんは優しいかんじだと思うんだけど。
「ほら、昨日聞こえちゃって。夜の」
「えぇぇ!?」
そうだった、昨日は賢児さんとしちゃったんだ。
隣の部屋にふたりが居たのに・・・。
「もしかして、うちのも聞こえてた?」
こくり、と首を縦に振った。
「なんか、光が対抗心燃やしちゃって
賢児には負けたくない、とか言ってた」
「賢児さんも似たようなこと言ってました」
そう言うとクスクスと笑って
「男って馬鹿だね」
と千恵美さんが言った。