この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
そんな眠そうな光さんを見たのは初めてで
かわいくて、少しだけキュンとしてしまった。
「お前は部屋風呂入ってこい、
早くしないと朝御飯逃すぞ」
「・・・露天風呂」
「じゃあ先に朝御飯行こうかな、わたし達は」
「・・・すぐ入ってくる」
光さんはゆっくりと立ち上がると、
部屋に付いているお風呂によろよろと歩いて行った。
千恵美さんが光さんの着替えを持って
お風呂に向かったから、
わたしと賢児さんはテレビを点けて
お茶を淹れ始めた。
すぐに千恵美さんが帰ってきて
お茶を差し出すと、
「ありがとう」と言って
わたしの斜め横に座った。