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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
賢児さんはニコニコと笑顔のまま
運転をしていて、
わたしはずっとその横顔を見ていた。
途中から光さんの運転に変わり、
わたしを真ん中にして
賢児さんと幸成さんに挟まれて座った。
「あ、幸成さんにお土産あるんです」
「なになにー?」
バッグの中から昨日買ったストラップを出して渡す。
「みんなでお揃いなんです」
「そうなの?ありがとう」
幸成さんはすごく嬉しそうに笑って
わたしの頭を撫でてくれた。
「触ってもいいけど、それくらいにして」
賢児さんに幸成さんの手が退かされ、
幸成さんは
「ちょっとぐらい、いいだろー!」と
ぶーぶー言っていたけど、
賢児さんがヤキモチを妬いてくれたことが
すごく嬉しくてキュンとした。