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光と首輪、絡まる鎖
第7章 雪山
みんなでビュッフェ形式の
朝御飯を食べてから旅館を後にした。
幸成さんを迎えに病院に行くと、
幸成さんはピンピンとしていて
昨日より元気なんじゃないか?と思うくらいだった。
帰りは賢児さんが運転をして
わたしが助手席に座った。
幸成さんは車の中で
病院でこんな検査された!とか
子供のように話していた。
光さんは一番最後まで寝ていたくせに
また車の中でも眠っていて、
たまに
「幸成うるさい・・・」
と言って起きても
またぐっすりと眠ってしまっていた。
すると信号待ちをしていた時に
賢児さんがわたしに顔を寄せてきて
「昨日あんま眠れなかったんだって」
と言って、笑った。