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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日



誕生日前日の朝、
賢児さんが迎えに来てくれて
車に乗ると後ろの座席から
なにかを出してわたしの膝に置いてくれた。




それは薔薇の花束で、

賢児さんってこんなキザなことするんだって
少し驚いたけど
その行動が似合っていてかっこいいからズルい・・・。




「誕生日、こはると一緒に迎えられて嬉しいよ」

「賢児さんってキザなんだね」

「そう?女の子が喜ぶことってわかんないから
 友達に聞いてみたりしたんだけど」

「だって、薔薇ってキザだよ」

「でも定番の赤じゃないでしょ?」

「うん、なんで?」




賢児さんがくれた薔薇の花束は
ピンク色で、すごくかわいかった。




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