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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
顔に熱が集まるのを感じながら
恥ずかしいことを言ってしまう。
賢児さんからすぐにキスをされ
「あんまかわいいこと言うと
お風呂の中でしちゃうよ?」
って言われて、
余計に顔が熱くなった。
さすがに下着まで脱がすのは恥ずかしくて
自分で脱いでもらうことにした。
わたしが先にバスルームのドアを押し開けると
大きなバスタブの中がピンク色に染まっていた。
「かわいいー!」
すぐにバスタブに近寄り
右手を差し入れると、
そのピンク色の物が肌に貼り付く。
「あれ?これ・・・」
「こはるにプレゼントした物だけど
萎れてきちゃったから浮かべちゃった」
賢児さんにもらったピンクの薔薇が
一面の花びらの絨毯みたいに
バスタブに浮かべられていた。