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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
目隠しと、手首を縛っていたものが取られると
賢児さんが優しくキスをしてくれた。
やっと抱きつける、と思い背中に腕を回すと
賢児さんもぎゅっと抱きしめてくれて
何度も唇を重ねた。
『俺でしかイケない体に、してあげる』
本当にもう、
そんな体になってしまっているかもしれない・・・
何も見えないことが恐いのに
すごく気持ちよくて、
いつもより敏感に感じてしまっていた。
自由にならない腕がもどかしいのに
それさえも気持ちよくて
わたしの本能を呼び覚ますように感じた。
翌朝、賢児さんのスマホのアラームが鳴り
目を覚ますと、賢児さんも同時に目が覚めたみたいだった。
「賢児さん・・・おはよ」
「おはよ、こはる」
アラームを止めると、軽いキスをくれた。