この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
光さんはポテトを食べながら聞いてきた。
「こはるも買い物で来たの?」
「うん、賢児さんの誕生日プレゼントの偵察に」
「あー、もうすぐか。もう30になるよ、俺ら」
「見えないからいいじゃん」
「そうだろ?若作りしてるから」
光さんはそう言って、
大きな口でハンバーガーを頬張る。
そのせいで横からピュッと出た
マヨネーズが頬に付いてしまい、
光さんにナプキンを渡した。
「若作りっていうか、光さんは子供みたいだよね」
「年上のお兄様に向かって、その発言は許さない」
「だってほっぺたにマヨネーズとか、子供じゃん」
光さんはナプキンを受け取ると
頬に付いたマヨネーズを拭う。