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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
光さんは、わたしの選んだ服を何着か買って
わたしがお祝いに欲しい物を一緒に探してくれた。
でも光さんに買ってもらうのが
残る物だと、なんかなぁ・・・と思ってしまい
なかなか決められずに居た。
「別に欲しい物無かったら
晩飯でも一緒に食うか?」
それなら残らないからいいかも。
光さんのパーカーを捨てた時に
少しだけズキッとした気持ちには
もうなりたくなかった。
大丈夫だって、言い聞かせたあの日の気持ち。
今はもう恋心はないけれど、
なんとなく、部屋に飾る物は違うと思った。
お祝いをくれるって聞いて
あんなに喜んでいたのに・・・
「じゃあ、ごはんがいい!」
「よし、居酒屋か、レストランか、BARか選べ」
「なんでその三択?」
「お祝いと言ったらレストランだけど、
メシのうまい居酒屋と、カクテルのうまいBAR、
こはるが行きたいかなーと思って」