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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
肩で息をする光さんが
わたしに口付けを落とすと、
「あいつ、結婚してるよ」
冷たい表情でそう言った。
「なに・・・言ってるの・・・?」
光さんはわたしの体に出した白濁液を拭い取ると
わたしの服を直してくれて、
車の天井を、ボーッと一点だけ見つめて動かないわたしの
下着や、スカートを履かせてくれた。
それって賢児さんの、こと・・・?
「こはると出会う前に結婚したとしか言えない」
光さんは自分の服を直した。
わたしを抱き起こして、
助手席のシートを元の位置に戻した。
わたしを片手で抱いたまま
「あとは賢児に聞いて」
そう言って、わたしの体から離れた。