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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
賢児さんとつきあって3年は
わたしは不倫していたってこと?
わたしは何も知らないで
賢児さんの横で笑っていたの?
結婚しているのに、わたしを抱いていたの?
「なんで、言ってくれなかったの・・・」
「言ったら、こはるは、俺と別れたでしょ・・・?」
「・・・うん」
そんなの当たり前じゃない。
だって賢児さんには奥さんがいるんでしょ?
わたし以外にも愛した人が
傍に居たんでしょ・・・?
「だから、言えなかった。
こはるを、失うのが、怖かった・・・」
わたしだって、賢児さんを失うのは怖い。
でももう、秘密にされたり、
嘘を吐かれたりするのは耐えられない。
でも・・・わたしは賢児さんから離れられるの?