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光と首輪、絡まる鎖
第1章 出会い
時計を見るとだいぶ遅い時間になっていた。
光さんは車を発進させて
家まで送り届けてくれた。
この前よりは近くなれた気がして
「またね」
そう言ってくれた光さんに
笑顔で「はい」って言って
車から出た。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
挨拶をしてからドアを閉める。
走り去る車をずっと見ていた。
光さんの車が角を曲がって見えなくなると
「またね」
この言葉を思い出して嬉しくなった。
でもそれ以降、
光さんに抱いてもらえることはなかった。
【第1章 END】