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HOTEL・LOVE
第14章 そして2人は・・ひとつになった
「たしかに・・イケない事だよ。
決して認められるもんじゃない。それでも超えてしまう。
覚悟を決めて超える線・・
そういう男女のほうが多いんじゃないかって、オレは思う」
・・どうしてそんなにまっすぐな眼で私を見るの?
なにか・・言いたいわけ?思うことでも・・あるの?・・
「少なくともオレは・・そうだ。
イケないとわかってても・・
好きになっちまったんだから・・しょーがねーよ・・
覚悟決めるよ・・・」
・・あっ!なに言ってんだ?オレ・・
一度吐き出した言葉はもう引っ込めらんないぞ・・
「・・えぇ?あ・・杉山さん・・
だ、誰の事?好きになったって・・・」
晴樹はふてくされた感じであごを突き出す。
その先には、私しか・・いない・・え?・・あなたも・・?
時計の針が止まった。
そう思った。
自分のどこも動かない。声さえもう出ない。
晴樹の言ったいくつものキーワード。
それがあてはまる相手は・・
自分だった。