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HOTEL・LOVE
第14章 そして2人は・・ひとつになった
少し歩こうか・・
最後の一杯を飲み干して2人は席を立った。
ショップが立ち並ぶゆるやかな坂道を、
雑踏に交じってあてもなく歩き出す。
店を見るわけでもなく、かといって
向かう場所があるわけでもないが、互いの距離を確かめ合いながら
歩き続けた。
ショップが途切れ、次の路地から先に今度は
ラブホテルが立ち並んでいた。
ひしめき合うようにして立つラブホテル。
ホテル・コパカバーナの立つ場所もホテル街だが、
こんなに数はない。
まるでぎゅうぎゅうに詰め込んだみたいに、いくつも立ち並ぶ。
香澄も晴樹も
その窮屈な路地をためらうことなく歩いた。
「さすがにうちらのとこと違って
たくさんあるんだね・・
あ、ねぇ!ちょっと見て!」