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HOTEL・LOVE
第6章 晴樹の揺れ
「ここ、いろんな時間で働いてるでしょ。
だからまったく会ったことのない同僚っていうのが
たくさんいるんですよ」
「そうなんですか・・」
「噂によるとかわいいらしいっすね」
「え?ああ・・そう・・ですね。
いえ!そういうんじゃなくって、
彼女に仕事を教わってるもんで・・
別にヘンな事考えてるわけじゃあ・・」
言葉の焦りから気の焦りへ、そして
動作までぎこちなさに襲われて、
足元に置いてあったバケツにつまづいた。
幸い、バケツも倒さなきゃ自分も倒れなかったが、
大学生には笑われた。
杉山さんみたいな人でよかった、と笑われた。
昼間は笹木さん、夜は若い彼。
なんとかなりそうだ、と
胸をなでおろした。