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HOTEL・LOVE
第8章 香澄の夜、晴樹の夜
ラブホテルにやってくる
様々な理由を持つ男と女。
彼らはどうしてここで、
ラブホテルで抱き合うのだろう。
もちろん、家ではできない事情がある人も
たくさんいるだろうが、
単に場所の問題だけじゃなく
抱き合うこと自体が問題なカップルは、
なぜそうなったのだろう?
昼間聞いた喘ぎ声・・
あの女と男は
いったいどういう間柄なのだろう・・・
笹木さんは・・
ほんのちょっとだけど
意地の悪い笑みを浮かべていたっけ。
笑いたくなるような関係なんだろうと、
客を見なくても察しがついているからなのか。
それとも
2年という月日の中で目の当たりにしてきた経験が
あんな顔をさせたのだろうか・・