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ふたりH
第13章 事故
看護師が医師を連れて、希に近付いてきた。

「あなたが、竹中昴くんの?」
「姉です。あっ、あの弟は?」
「輸血が必要なんですけど、あなた血液型は?」
「A型です。パパもママ同じA型です。」

看護師は、困ったような顔をして、医師を見詰める。

「あの、昴くん。O型なんだけど。」
「せ、先生。O型の血液届きました。」
「急ごう。では、あとで。」

えっ?どうゆうこと?昴、A型じゃないの?O型?なんで?私達、双子の姉弟なんだよ。
希は、訳がわかんなくて、固い椅子に座った。

「昴」

助かって。何でも、するから。
希の頭のなかでは、昴の顔、身体、声、色々出てきた。

「昴~!!」

希は、とぉとぉ泣き出した。

「あの、希ちゃん?でいいのかな?このアルバムとプリクラ。あなただよね?」

コクン…

「昴くん。助かったわよ。まだ、意識は無いけど、側には行けるわ。。心配でしょ?」

希は、急ぎ足でICUに向かう。
希は、マスクを借り、手を消毒して、中に入った。

「手を握ってあげて。」

意識なくても、手の温かさがきっかけで目を覚ます時もあるからね。

「あの、さっきの血液型の話。昴には、言わないで下さい。」
「ネームプレート見て。」
「あっ!」

ネームプレートには、血液型がAになってた。

「ありがとうございます。」
「昴~」

希は、昴の手を握った。

「希の事、好きなんでしょ?試験、合格したよ。目、覚めたらさ、いっぱいデートして、いっぱいHしようよ。昴がしたい事、なんでもするからさ。目、開けてよ。昴~!!」

「ほんとに?」

えっ?

「ほんとになんでもする?」
「す~ば~る~!!」

希の泣き声を聞いて、看護師が来て、医師を呼ぶ。バタバタしていた。
                                                 
「希、お前泣きすぎ。なんで、そんなに泣くんだよ。」
「だって、昴死んじゃうかと思って。」
「バカだな。俺が、お前を置いて死ぬかよ。で、さっきの質問。」
「ほんとになんでもする?」
「うん。」
「じゃ、病室に移れたらさ、キスして。濃厚な。」
「うん。」
「希?」
「ん?何?」
「合格おめでとう!」
「事故った事、父さんたちには、言うなよ?」
「でも、バレるよ?」
「保険関係は、パパの方に連絡いくから。」
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