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禁じられた遊び
第3章 ー凉子 12歳冬ー
今年の冬は、例年よりも寒さが厳しく、高齢だった祖母が他界した。

ーーーーー

「パパ、ばぁば、どこ行ったの?」
「ばぁばはね、ほら、お空に行ったんだよ。でもね、ばぁばは、いつも凉子を見守っててくれるし、パパや養護学校の先生やお友達がいるから、寂しくないだろ?」
「うん。」
「さぁ、今からばぁばにバイバイしてこような。」

凉子は、ばぁばが入っている箱が焼かれていく場に向かって、

「ばぁば、バイバイ!」

と手をふった。周りから嗚咽の声が聞こえる。

家に戻って、ばぁばの写真を飾る。

「凉子。これからは、学校が終わっても、パパが帰って来るまで、お留守番出来るか?」
「うん。玄関に鍵を掛けたら、大人しくしてるよ。おやつ食べてもいい?」
「いいよ。」

凉子が、おやつが入ってる棚から、1つだけ持ってきて、食べ始めた。

「凉子。明日は、パパも凉子もお休みだから、どっか出掛けるか?」
「じゃ、サファリパーク行きたい!」
「今から、買い物しないとな。これからは、パパがご飯作るけど。」
「そうなの?」
「ばぁばよりは、下手だけどな。さぁ、出掛けるか。」
「お~!っ」

車を走らせ、大型のショッピングセンターに向かう。

「凉子。迷子になるなよ。」
「うん。」

公二は、必要な食品、凉子のおやつをカートに入れていく。
買い物が終わり、帰りに凉子が好きなケーキを買った。

「ケーキッ!ケーキッ!」
「こら、暴れるとケーキ落とすよ。」
「はぁい。」

帰宅し、洗濯物を取り込んで畳む。凉子は、大人しくテレビを見てる。

「そろそろ、作るかな?凉子。何が食べたい?」
「チャーハン。」

公二は、急いでチャーハンを作った。
少しでも、夕飯を食べる時間が遅れるとうるさく騒ぐ。

「さぁ、出来たぞ!」
「お~!チャーハンだ。」
「旨いか?」
「美味しいよ。」

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