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色絵
第2章 入門
「どうしてわかるんですか?」
「あの塀と絵よ。
前は生け垣だったの。
低い樹でね、良く手入れされたご自慢のお庭を見て欲しいって、前のご主人おっしゃってたわ。
今の方が来られる時に、あの高い黒塀が出来たの。
お屋敷もお庭もいじらないという条件には、反していないけど…
私達は、あの素敵なお庭を拝見することが出来なくなって、ちょっと裏切られた気分なの。
絵は、引っ越してきてから毎月変わっているわ。
たぶん、お庭の花木を描いているんだと思うの。
最初から、絵には教えてるってことが書かれていたけれど、裏切られた感と不気味さにこの辺の人で習っている人はいないのよ。」
「そうなんですか。
色々と教えてくださって、ありがとうございます。」
ワタシは深々と頭を下げた。
「まあ、遠慮せずに、わからないこと、何でも聞いてね。」
奥さんは、屈託のない笑顔で言ってくださる。
ワタシは会釈して戻った。
「あの塀と絵よ。
前は生け垣だったの。
低い樹でね、良く手入れされたご自慢のお庭を見て欲しいって、前のご主人おっしゃってたわ。
今の方が来られる時に、あの高い黒塀が出来たの。
お屋敷もお庭もいじらないという条件には、反していないけど…
私達は、あの素敵なお庭を拝見することが出来なくなって、ちょっと裏切られた気分なの。
絵は、引っ越してきてから毎月変わっているわ。
たぶん、お庭の花木を描いているんだと思うの。
最初から、絵には教えてるってことが書かれていたけれど、裏切られた感と不気味さにこの辺の人で習っている人はいないのよ。」
「そうなんですか。
色々と教えてくださって、ありがとうございます。」
ワタシは深々と頭を下げた。
「まあ、遠慮せずに、わからないこと、何でも聞いてね。」
奥さんは、屈託のない笑顔で言ってくださる。
ワタシは会釈して戻った。