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色絵
第7章 満開
「駄目ですよ。ちゃんと見なきゃ。
最初に書かれているのです。


男女の交わりは不思議なもの。しかし、単純なようで難しい。
それぞれの体型や持ち物、相性により左右される場合こそ、技を磨き互いに善くなるべきだ。と

意外に当時の方が性に関することは、あからさまに語られていて、
後世に遺すべくこの書は作られたと。

学術的な見地から本を作る為に、実際に行為の最中に解説しながら絵を書かせ説明を入れたと書いてあります。」

「そうなんですね。」

字は読めないけど絵がとてもリアルに書いてある。

男性器と女性器の図解から始まり、個性や特徴。

手技に至っては、男女の姿勢、繋がり方、動き方まで、矢印や拡大図に説明が書かれ、図鑑のようなのだ。

まさか、性図鑑など書店に置かれても、中々、手に取ったり、購入できないだろうけど…

当時印刷技術がなく版画だけで広めようとしたところが凄い。これは版画でなく手書きのものだった。


色づけされて、淫猥ではあったけど、先生が言うように性におおらかだったと窺える。


「実はこれが一番見て欲しい。」

先生がもう1冊本を出す。
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