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色絵
第8章 情画

貴女はジュゥジュゥと着物ごと僕を強く吸い上げる。

縄目を解き、着物を脱ぐこともできるのに、その障害物をあえてそのままにして欲を貪り合う。

僕も手を伸ばし、貴女の髪を撫で、下向きに突き出る乳房と縄目の境目をなぞる。

尖った乳房をその不自然な形のまま優しく撫でる。
それは、絞られて張り出て硬く尖っていた。


先生が欲しい。
理性を棄ててよいと言われてから、じわりじわりと詰め寄る呪縛に、ワタシの体は煮えたぎっていた。

筆を外され、自由になった唇は想いを吹き出した。

下絵の間、縄目の快感の足りなさに堪えていたけど、先生も欲を抑えて筆を走らせていた。

その欲がずっと着物の合わせを押し上げて維持されているのを見ていた。

あれが欲しい。

頬に触れた硬さに思わず頬擦りしてしまったけど、
もう我慢できずに、気付いたら着物ごと口に含んでいた。

ワタシの欲同様に溢れる唾液が、着物を濡らし先生の形が透けて見える。

もっとみたい、感じたい。ワタシは獰猛に着物ごと吸い付いていた。

縄目が食い込むことなど気にならず、先生が乳房に触れてくれるのが嬉しかった。


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