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色絵
第8章 情画
そうなると直に先生に触れたくて、ワタシは着物の端を口で噛み、グイグイ引いて合わせを開く。

先生が気付かれて反対の合わせを開いてくれた。

自由になった先生の筆はブンっと上に反り上がる。

「ああ、欲しかったんです。先生が絵に取り組んでいる間、ずっと先生の筆が欲しくて堪らなかったんです。」

ワタシは直接触れられる喜びを言葉にした。

「貴女はやはり僕好みの女性だ。
欲しがって貰えて嬉しいよ。貴女の好きにしていいですよ。」

筆の先に蜜が水滴のように盛り上がっていた。

そこに舌を乗せて絡めとり味わう。
ビクンと揺れる筆が愛おしくて根元から裏側を舌で辿る。

「ああ、気持ちいいです。」

先生が悦ぶのが嬉しい。
カリを擦り、口に頬張りゆっくり唇と舌で刺激すると、

うぅ…っく

先生の色っぽい声が聞こえた。

上下に動かして先生を愛撫する。ギチギチと縄目と椅子が擦れて鳴る。

「痕にならないよう少し体勢をかえましょうか。」

先生が後ろに回り、椅子が後ろに傾く。

「首を下にだらんと垂らして口を大きく開けなさい。」

斜めに傾き不安になったワタシは先生の命令に落ち着き、安心してすぐに従う。
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