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色絵
第2章 入門
着物を着るのは久しぶりだ。綺麗に着こなせるだろうか…
緊張しながら着替える。
着ているものを全て脱ぐ。体が反応して赤くなっている。
着物を順番に身に付けていく、気が引き締まっていく。帯を締める頃には、戦闘態勢という感じになる。
部屋を出てアトリエに向かう。ドアが閉まっていて緊張する。
コンコン…
「どうぞ…」
先生は既に作品に向かっていた。
ワタシは先生の後ろの椅子に腰掛けようとした。
「奥さん、ちょっと僕の前に来て…」
先生の前に立つ。
「向こうむいてもらえますか?帯を直したいんですが…」
「はい…」
先生に背を向ける。
「振袖は未婚の女性のものというのはご存知ですね。」
先生が帯の結び目までほどいた。
「帯も既婚と未婚で結び方が違うんですよ。
既婚者が未婚の結び方では、誘っているというか、おかしなことなんです。」
ワタシは恥ずかしくて体が熱くなる。せっかく引き締まった気持ちが崩れる。
「簡単な御太鼓結びにしておきますね。」
キュッと引き締め直されるが、恥ずかしさは治まらない。
「出来ましたよ。」
ワタシは顔を上げられずに腰掛けた。
緊張しながら着替える。
着ているものを全て脱ぐ。体が反応して赤くなっている。
着物を順番に身に付けていく、気が引き締まっていく。帯を締める頃には、戦闘態勢という感じになる。
部屋を出てアトリエに向かう。ドアが閉まっていて緊張する。
コンコン…
「どうぞ…」
先生は既に作品に向かっていた。
ワタシは先生の後ろの椅子に腰掛けようとした。
「奥さん、ちょっと僕の前に来て…」
先生の前に立つ。
「向こうむいてもらえますか?帯を直したいんですが…」
「はい…」
先生に背を向ける。
「振袖は未婚の女性のものというのはご存知ですね。」
先生が帯の結び目までほどいた。
「帯も既婚と未婚で結び方が違うんですよ。
既婚者が未婚の結び方では、誘っているというか、おかしなことなんです。」
ワタシは恥ずかしくて体が熱くなる。せっかく引き締まった気持ちが崩れる。
「簡単な御太鼓結びにしておきますね。」
キュッと引き締め直されるが、恥ずかしさは治まらない。
「出来ましたよ。」
ワタシは顔を上げられずに腰掛けた。