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色絵
第8章 情画
「気をつけます。」

「何もないことを願ってます。」


どんなに愛し合っても、離れなければならない。それが辛かった。



食事の支度が漸くできたところで、主人が帰ってくる。今日は久しぶりに早い。

先生が心配するように、体の痺れは残っていて、
動いて服が擦れただけで、体が熱くなり、昼の秘め事を思い起こさせる。
主人に気をつけなければ…


共に食卓につく。教室に行くようになる前は他愛ないことでも話しかけていた。

面倒くさそうに返事されても寂しくて、一生懸命話していた。

でも今、何をどう話したらいいのかわからなかった。

ほとんど沈黙のまま食事が終わる。
食器を下げて洗い物をしていた。


バチンっ

んひっ…っくぅ…

普段キッチンに入ってこない主人が後ろに立ち、いきなり両手でお尻を叩いてきた。

凄い痛い…なのにジンジンとする痺れを体が快感と間違える。

「ケツを引っ込めるな。揺らして誘ってたくせに、
淫乱女がっ」

シンクに手を着き、お尻を出す。

バシーン…
もっと強くぶたれる。

ッグゥ…

「尻が揺れてんぞ、スケベ女。」

何が引き金になったのかわからない。
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