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色絵
第8章 情画
出される。
口を離そうとするが、頭を掴まれ阻まれる。
口に苦味と青臭さが拡がる。


ッグゥ…吐き気を催し口が離れる。

ビュビュッ…
顔が熱い。
ぼうっと放心する前で、主人が肉茎を扱き、残りの精を顔に放っていた。

「ククッ…穢れた女にお似合いの顔になったな。」

頭上からそんな声がして、声の主がいなくなる。

たぶん風呂に向かったんだろう。

ワタシはそのまま床にへたりこんでしまった。


あれは誰?
先生…ワタシ知らない男に犯されてしまいました。

でもなんとか、大事な園に獣の精を放たれるのだけは防げました。




ハッ…

ショックからそのまま気を失っていたようだ。
情緒不安定なのかもしれない。
主人は風呂から出てワタシに構わず寝てしまったようだ。

後ろ手の拘束を外し、フキンで顔を拭い、床を拭く。ワタシはあんな状態でも床を濡らしていたようだ。フキンを捨てる。
何もかもが虚しかった。


シャワーをひねりひっそりと泣く。心は冷えたまま朝を迎えた。

主人はバツが悪いのか、言葉少なに出かけていった。

お屋敷に向かう。そこからがワタシの1日の始まり。
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