この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
色絵
第3章 デッサン
そのあと、色を無視して影だけで立体的に描くというものと、両方を組み合わせて描くという練習をした。

描いている間は、りんごの観察に集中していて、一切邪念が生まれることはなかった。

先生からスケッチブックと、先生が描かれた色紙3枚を手渡される。

「ご自宅に戻られて絵を見ながら模型とりんごを思いだし、思いだしたら絵を見るというのが宿題です。明日は筆を持ってみましょうね。」

そういって今日の教室は終わりになった。

「ありがとうございました。先生、もう一度後ろの絵を見てもいいですか?」

「もちろん、どうぞ。」

立ち上がり振り向く。
絵の女性は実在しないような返事だったが、
明らかに先生を愛していて、先生の愛している人とわかる。

ワタシはそれに嫉妬したんだと改めて理解した。

そしてその思考の間、ワタシの中に夫という存在は消し去られていた。

「先生は、風景画も描かれるんですか?」

「一応、描けますよ。此処からの庭とか、ただ風景を描きに旅に出ることはないですね。写真から描くこともないので、実際はあまり描かないというほうが合ってるのかな…」

「今日は色々ありがとうございました。」
/370ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ