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色絵
第6章 開花
レッスンの間、花ばかり題材にする訳を訊いた。
「心安らぐから。動くものは目に焼き付けて描くから想像が入ってしまう。」
「ワタシを描くのは大変ですか?」
「貴女は花だから、じっとしていても色んな表情を魅せてくれるから楽しいよ。」
そんな話をしながらレッスンをした。
「さぁ、貴女がカーテンを開けて見て…」
ワタシはカーテンを開ける。1枚目の芍薬から順に現れる。ようやく牡丹が現れた。
思ったほど肌は見えていなかった。
世の中水着や下着のような格好も当たり前に露出していることを思えば大したことでない。
でも、先生の絵は見た目より内面が現れていた。
「先生、ワタシこんなに綺麗じゃない。」
絵の中のワタシは、物凄く色っぽく描かれていた。
色街に幽閉された遊女、椅子に座って男を待っている女。
体を開いて、男を誘惑するような、物見の男の視線で感じているような…
強烈な色香を放っていた。
「間違いなく貴女ですよね。」
先生が後ろからワタシの両肩に手を置いた。
ビクッと反応する貴女の項に唇をつける。僕はもう堪えられなかった。
「牡丹の着物がなくとも貴女は綺麗で妖艶ですよ。」
「心安らぐから。動くものは目に焼き付けて描くから想像が入ってしまう。」
「ワタシを描くのは大変ですか?」
「貴女は花だから、じっとしていても色んな表情を魅せてくれるから楽しいよ。」
そんな話をしながらレッスンをした。
「さぁ、貴女がカーテンを開けて見て…」
ワタシはカーテンを開ける。1枚目の芍薬から順に現れる。ようやく牡丹が現れた。
思ったほど肌は見えていなかった。
世の中水着や下着のような格好も当たり前に露出していることを思えば大したことでない。
でも、先生の絵は見た目より内面が現れていた。
「先生、ワタシこんなに綺麗じゃない。」
絵の中のワタシは、物凄く色っぽく描かれていた。
色街に幽閉された遊女、椅子に座って男を待っている女。
体を開いて、男を誘惑するような、物見の男の視線で感じているような…
強烈な色香を放っていた。
「間違いなく貴女ですよね。」
先生が後ろからワタシの両肩に手を置いた。
ビクッと反応する貴女の項に唇をつける。僕はもう堪えられなかった。
「牡丹の着物がなくとも貴女は綺麗で妖艶ですよ。」