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色絵
第6章 開花
「誘惑に負けてもいいですか?」
見上げる貴女の唇に自分の唇を重ねた。
貴女と苺の香りが混じって甘酸っぱい。驚いた表情ではあったが、貴女は僕を受け入れた。
苺をもう1つ口に入れて、貴女の唇を食む。唇が薄く開かれたので舌を侵入させた。
トロンとした瞳が瞼で隠されていった。
貴女の舌と苺を転がして味わう。
味覚も絵には表現できないな…そんなことを思いながら、たっぷり堪能した。
唇を離すと貴女は苺を咀嚼する。
もう一度口づけし、舌をかき混ぜる。
舌を絡め、吸いとり潰れた苺を絡めとった。
フッぁ…
苺を与えては咀嚼させ分けあいながら食べる。貴女はずっと目を閉じたままだった。
「もう少しですから頑張りましょう。」
僕は絵に戻った。貴女は物欲しそうな虚ろな目で僕を見ていた。
しばらくして下絵が完成する。絵にはカバーを掛ける。
「お疲れ様…明日からは色付けになりますよ。」
帯をほどこうとすると、
「先生…辛いです。」
「辞めますか?」
「このまま帰るのは辛いです。牡丹を構ってください。」
「それは…」
「休憩の時のように、牡丹を弄ってください。」
貴女は涙を流した。
見上げる貴女の唇に自分の唇を重ねた。
貴女と苺の香りが混じって甘酸っぱい。驚いた表情ではあったが、貴女は僕を受け入れた。
苺をもう1つ口に入れて、貴女の唇を食む。唇が薄く開かれたので舌を侵入させた。
トロンとした瞳が瞼で隠されていった。
貴女の舌と苺を転がして味わう。
味覚も絵には表現できないな…そんなことを思いながら、たっぷり堪能した。
唇を離すと貴女は苺を咀嚼する。
もう一度口づけし、舌をかき混ぜる。
舌を絡め、吸いとり潰れた苺を絡めとった。
フッぁ…
苺を与えては咀嚼させ分けあいながら食べる。貴女はずっと目を閉じたままだった。
「もう少しですから頑張りましょう。」
僕は絵に戻った。貴女は物欲しそうな虚ろな目で僕を見ていた。
しばらくして下絵が完成する。絵にはカバーを掛ける。
「お疲れ様…明日からは色付けになりますよ。」
帯をほどこうとすると、
「先生…辛いです。」
「辞めますか?」
「このまま帰るのは辛いです。牡丹を構ってください。」
「それは…」
「休憩の時のように、牡丹を弄ってください。」
貴女は涙を流した。