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【SS】目が覚めたら…?
第6章 【2000拍手突破感謝】Ⅰ.帝王の憂鬱
そんなことを思いながら、指を増やして深く早く抜き差ししする俺。
時折くいくいと指を曲げてやれば、シズはいい声で啼く。
わかってるよ、お前のイイトコは……ここだろ?
このざらついた窪みが、お前の……。
「ひゃああんっ、駄目、そこ駄目……っ」
ああ、きゅうきゅう締め付けてこんなに喜んで、俺の指をどうする気だよ。そこまで気持ちいいのか、お前。
……オンナに、前戯なんて手間をかけたのはシズが初めてだ。
手間をかけても愛でたいと思うのも、シズだけだ。
「ん、んん……っは、や、そこ……ん、はぁぁんっ……」
俺の遅漏を返上させるような、この顔。
噎せ返るようなオンナの匂いにくらくらする。
ああ、お前は存在自体が……媚薬だな。
「なぁ……シズ。気持ちいいんだろ? お前を気持ちよくさせてんのは誰だ?」
もっともっと俺を感じろ。
もっともっと俺を求めろ。
もどかしげに動いて俺に絡みつくその足のように。
その心も、俺に絡みついてこい。
俺はいつでもここにいる。
ここからどんなお前の表情も見つめている。
お前が俺に絡みつくのなら、俺は離しはしねぇぞ?
だから……。
「ああ……ハルがあたしを見てる……っ」
「………」
「はぅぅ、そこは、ハル、そこは駄目、ああん……やん、やんっ…」
「………」
「ハル、ハル……イキそう、ハル……あ、あぁぁ……っ」
俺は――
シズのショーツの横から入れた指を引き抜いた。