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【SS】目が覚めたら…?
第7章 【2000拍手突破感謝】Ⅱ.王子の憂鬱
  

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「あさってライブ、楽しみぃぃ!!」


 許すまじ、Season。

 最近僕が見ていない可愛いしーちゃんの笑顔を独り占めするなんて。

 せめてNatsuとやらが格好よくてしーちゃんが夢中になってナツナツ騒いでくれれば……いやいやそれも嫌だ。僕がいるのに、こんなに好きでたまらないのに、どうしてしーちゃんはよそ見するんだろう。


「化粧水よーし、ぴちぴちお肌でHaruと会って、グッズをもう一度買ってこなきゃ。あの抱き枕ないと眠れ……ナツ!?」


 ようやく捲ってくれた布団の中。

 驚いて遠ざかってしまったしーちゃんに、にっこり微笑んだ。


「さあ、ふわふわもこもこの抱き枕だよ? 僕をぎゅっとして?」


 僕は……真っ白なウサギさんの着ぐるみパジャマを着ている。

 肌触りのいい、マシュマロみたいなマイクロフリース。


 僕が被っているフードにだってちゃんと長い耳が、お尻にも丸い尻尾がついている。


 耳と尻尾はリアルな長い白い毛でふさふさしていて、思わず触りたくなるような代物。本当はしーちゃんに着て貰いたかったけれど、しーちゃんが僕に触ってくれるのなら、僕が着ててもいいんだ。


 しーちゃんの瞳が揺れている。

 いけるか!?


「ぴょんぴょん」


 長いお耳を手で摘まんで動かして見ると、しーちゃんの足が一歩僕に近づいたが、躊躇うようにして止ってしまう。


「う、う~さ~ぎ、美味し、かの山~」


 突然歌い出したしーちゃん。


 うさぎ"追いし"だよ。

 食べちゃったらだめだよ。愛護団体さんに怒られるよ?


 ウサギの僕を拒絶したいの?


 それとも――。


 僕を食べちゃいたいっていう意思表示?

 それなら大歓迎。


 だったらこれはどう!?


 僕はベッドの上で四つん這いになって、しーちゃんにお尻を向ける。

 お尻には、丸いウサギの可愛い尻尾。


 ふりふり、ふりふり。


 お尻を振ってしーちゃんを窺うと、しーちゃんは胸の前に両手を組んで、目がキラキラ。


 僕は知っているんだ。


 しーちゃんはふさふさ系の動物が大好きだということ。

 しかも、ふるふると震えているような小動物に弱い。


 だから目指せ!!

 ウサギ姿でしーちゃんをKO!!

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