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【SS】目が覚めたら…?
第7章 【2000拍手突破感謝】Ⅱ.王子の憂鬱
 

「気持ちいい……? ウサギさん、気持ちいいの……? こんなに元気でびくびくしてる。可愛いウサギさんには不釣り合いで、しかもこんなに甘い蜂蜜味をさせておいて……。ん、んぅ……」

「うん……あ……っ、それ……、やば……っ」


 僕の眉間に、きゅうと皺が寄る。


「うふふ、ナツ……また大きくなった。そんなに先っぽの回りを舌でぺろぺろするのがいいの?」


 意地悪なしーちゃん。

 どうして僕に主導権を持たせてくれないのだろう。


 僕の方が先にイッてしまうじゃないか。

 ああ、気持ちよくてたまらない。


「ふふふ、ウサギさん……震えてるよ?」


 悔しくて口淫を再開すると、しーちゃんの腰が揺れた。


「ぁぁんっ、いきなり……やぁぁんっ」


 ああ、なんてえっちな僕達。


 これが俗に言う69。


 愛しながら愛されるこの形は、今までの僕には必要がなかった。

 一方的な性技だけを磨くための行為は、相互の愛など必要ないもので。


 だけど、好きなひととの舐めあっこは、どうしてここまで昂ぶるのだろう。どうしてここまで愛おしさが募るのだろう。


 しーちゃんがよがる度に、僕の快感のように感じる。

 そしてきっとしーちゃんもそう。


 目の前のしーちゃんの秘部を愛撫するだけで、既に先走りの液で濡れていた僕のモノは、しーちゃんの唾液とともにすごい音を放ち、そしてしーちゃんはさらに濡れるんだ。


 オトコなのに、ここまで濡れた音をたてる自分が恥ずかしくなる。

 こんな姿さらせるのは、しーちゃんだから。

 しーちゃんだから、僕のすべてを見せてもいいんだ。


 だからしーちゃんのすべてを見せて?

 隠し立てのない、ありのままのしーちゃんを。

 

 無防備な生まれたままの姿で、僕達愛し合おう?


 理屈も制約もすべて無に返して、ただ相手が愛おしいと思う気持ちだけで、どこまでも一緒に強く繋がろう?
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