この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第2章 Ⅰ.ハル兄と……
 

「おっさん、抱っこ、抱っこ!!」

「おい、てめぇ話聞いてるのか?」

「おっさん、おっさん。きゃははははは」


 おっさんは気に入られてしまったらしい。

 そして自称「ヘタレのクソ親父」はチビちゃんに絆されたのか肩車をしながら、そして時折……。


「おっさん、おしっこ~。漏れるぅ~」

「待て待て。そこでするな……いやおむつならいいか。とりあえずシズ、売店でおむつ買って来い!!」


「おっさん、うんち!!」

「さっきしっこした時にしろよ!! うわ、この臭いは屁かクソか!?」


 うるさく騒ぐけど、ちゃんとこなす。

 あたしに意見を求めることなく、ちゃんと黙々と。


「慣れてるね、ハル兄。お持つ替え」

「そりゃそうだ。お前で鍛えられたからな。お前なんて我慢を知らず、事前に意思表示もせず。もうそろそろおむつを替える時間だと股を拡げた瞬間に、ヘラヘラ笑いながら俺に顔面プシャーだからな。プシャー」


 ……ぐすん。


 そして――。


「おかーたん。あ、おとーたんもいる」


 ようやく保護者らしき人物を見つけることができました。


 影らしきものは遠くに見えるけれど、逆光で眩しくてよく見えない。

 ハル兄が肩車から降ろすと、子供はなにかをハル兄に渡して、そちらに走って行った。


「おかーたん、おとーたん。おっさんとおしっことうんちしたの。おっさんがこれ使った。ボクにもおむつ使えって」


 事実は微妙に違うが、真実は通じたようだ。

 両親らしき声が聞こえる。


「まあ人見知りする子なのに、随分と懐いて!! おむつまで替えて貰ったの!? ありがとうございましたっ!!」

「こいつめ。ちょっとママとイチャコラしてる隙に、ちょろちょろいなくなりやがって。悪いな、あんたら。このチビにプシャーってされなかったか?」


 ……夫婦愛もいいけど、情操教育しましょうよ、お父様。

 それにしても、殿方のプシャー表現は一般的なのか?

 どうして滲み出る卑猥さを感じてしまうのだろう。

/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ