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【SS】目が覚めたら…?
第9章 【2000拍手突破感謝】Ⅳ.憂鬱の向こう側
 

「なに可愛く抱きついてくるんだよ。これが終わったら……お前がどれほど濡らしたのか確かめてやる。

――家まで待てねぇ。さあ、ヤッて楽しい青姦だ」


 そしてあたしの耳を舐め上げた。


「お前が呼んでいいハルの名は、俺様のだけのものだ。

思い知っただろう? お前が求める唯一無二のハルは俺だということ。他のオトコを考える暇を、今度こそやらねぇ。たっぷり俺の名で喘がせてやるよ、静流」


 ぐらぐら、ぐらぐら。


「闘いに勝利した俺"達"に、褒美を貰うぞ?」


 帝王様のフェロモンにのぼせそう。



「しーちゃん、僕も忘れないで」


 手を引かれて左側から、甘い声に囁かれた。



「僕ここまで運動したの初めてだから、興奮が止らなくて。快楽系の興奮ホルモン、ドーパミンが垂れ流し状態。

だからね、僕……すっごく、しーちゃんとえっちなことしたい」


 発情しているその眼差しは、とろとろで。



「抱かせて……静流」



 ダンスの時に見せたような、あの妖艶な面持ちを向けながら、ナツはあたしの耳の穴に舌先をねじ込ませた。


 ぴちゃりという音と刺激に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け上る。


「ん……ぁんっ」


 ああ、駄目。

 これだけでイッてしまいそうになる。


「可愛い、しーちゃん。僕の名前でもたっぷり喘がせてあげる。消化不良だった分、挽回するからね。精液とってなかったから、お腹も減っているでしょう? たっぷり、濃いところあげるから」


 王子様の甘々ボイスは、誰の歌声にも勝る破壊力。



「下着の替えはここにある。

思いっきりびっちゃびちゃに濡らしていいからね」


「ああ。また潮でも吹いてみるか、シズ」

「僕も潮!! しーちゃんにお潮をぷしゅーって吹かせてみたい!!」


 故意なのか無意識なのか。

 あたしの顔を真っ赤にさせて羞恥に身悶えさせる、卑猥な兄弟。



「そうだナツ、どうせなら……3人で楽しむか。盛大に」

「大自然の中で、3P♡」


 ナツがキラキラと目を輝かせた。


「サクラも呼ぶか? あいつも頑張ったし」

「お口でしょ、下は前と後ろ……ん、間に合いそうだね」


 ま、間に合う……?



「ちょっと……なに……」


 及び腰のあたしは後退する。

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