この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第9章 【2000拍手突破感謝】Ⅳ.憂鬱の向こう側
「なに可愛く抱きついてくるんだよ。これが終わったら……お前がどれほど濡らしたのか確かめてやる。
――家まで待てねぇ。さあ、ヤッて楽しい青姦だ」
そしてあたしの耳を舐め上げた。
「お前が呼んでいいハルの名は、俺様のだけのものだ。
思い知っただろう? お前が求める唯一無二のハルは俺だということ。他のオトコを考える暇を、今度こそやらねぇ。たっぷり俺の名で喘がせてやるよ、静流」
ぐらぐら、ぐらぐら。
「闘いに勝利した俺"達"に、褒美を貰うぞ?」
帝王様のフェロモンにのぼせそう。
「しーちゃん、僕も忘れないで」
手を引かれて左側から、甘い声に囁かれた。
「僕ここまで運動したの初めてだから、興奮が止らなくて。快楽系の興奮ホルモン、ドーパミンが垂れ流し状態。
だからね、僕……すっごく、しーちゃんとえっちなことしたい」
発情しているその眼差しは、とろとろで。
「抱かせて……静流」
ダンスの時に見せたような、あの妖艶な面持ちを向けながら、ナツはあたしの耳の穴に舌先をねじ込ませた。
ぴちゃりという音と刺激に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け上る。
「ん……ぁんっ」
ああ、駄目。
これだけでイッてしまいそうになる。
「可愛い、しーちゃん。僕の名前でもたっぷり喘がせてあげる。消化不良だった分、挽回するからね。精液とってなかったから、お腹も減っているでしょう? たっぷり、濃いところあげるから」
王子様の甘々ボイスは、誰の歌声にも勝る破壊力。
「下着の替えはここにある。
思いっきりびっちゃびちゃに濡らしていいからね」
「ああ。また潮でも吹いてみるか、シズ」
「僕も潮!! しーちゃんにお潮をぷしゅーって吹かせてみたい!!」
故意なのか無意識なのか。
あたしの顔を真っ赤にさせて羞恥に身悶えさせる、卑猥な兄弟。
「そうだナツ、どうせなら……3人で楽しむか。盛大に」
「大自然の中で、3P♡」
ナツがキラキラと目を輝かせた。
「サクラも呼ぶか? あいつも頑張ったし」
「お口でしょ、下は前と後ろ……ん、間に合いそうだね」
ま、間に合う……?
「ちょっと……なに……」
及び腰のあたしは後退する。