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【SS】目が覚めたら…?
第10章 【2000拍手突破感謝】0.憂鬱の逆襲
ねっとりと絡み合う舌が灼熱の熱さを持ち、秘部に直結するぞくぞくとした快感をもたらす。
呼吸が急いて仕方が無い。
心臓が急いて仕方が無い。
互いに腰を振らし合い興奮を伝えながら、時折ハル兄の舌はあたしの唇をべろべろと舐め上げ、がふりと食らいついてくる。
その漆黒の瞳に、欲情に滾る熱を見せ、それでもまだ発火したいとばかりに、オスの顔つきのままであたしにキスをする。
そしてその舌はあたしの唇から離れ、首筋に移る。
たっぷりの唾液でなぞられたあたしの肌は、そのざらつきながらも滑らかなる軌跡に敏感に反応し、それを見越して歯を立てられると肌が赤くなるより先にあたしから嬌声が響く。
ああ、なんでこんなに今日は一段と感じるのだろう。
やがて、ハル兄の頭がぐっと下に下がり……あたしの視界には大自然が映った。蒼天、そして緑。
気分を落ち着かせるはずの環境は、あたしの気分を高めただけで。
ハル兄はあたしの両足をぐっと大きく開くと、下着の上から唇で大きく吸い上げた。
「ひゃぁぁぁぁんっ、んっ、あああんっ……」
どんな強さでどんな音を響かせれば、あたしを興奮させるのかを知っていると言うような、確信犯的な眼差しがあたしの秘部から見上げるハル兄から向けられる。
超然と……瞳には、確かに帝王のオトコとしての征服したいという欲が燃えたぎっているというのに、あたしの反応だけを求めているような、そんな健気な色すら見える。
「すげぇ……。そこまで感じていたのか、シズ。俺を見て、俺に抱かれたいと……こんなに濡らして、いつもみたいにオナりたかったのか?」
そのくせ、紡がれる言葉は……あたしの羞恥心を煽るもので。
「忘れてぇぇ、それ忘れてぇぇぇっ」
「なにを?」
下着を指で横にずらし、伸ばした舌先であたしのさざめく花唇を突いてくれば、あたしはぶるりと身震いして、答えを拒否するようにいやいやと頭を横に振る。
「言えよ、シズ。お前がなにをしたことを、俺に忘れて貰いたいって?」
その舌の動きを見せつけて、上目遣いであたしを見たまま、またつついてあたしの花唇を揺らしてくる。