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【SS】目が覚めたら…?
第10章 【2000拍手突破感謝】0.憂鬱の逆襲
ああ、こんな青空のもと――。
一心不乱にあたしに傅き奉公する帝王に、あたしの心までもが興奮して。
もうなにがなんだかわからなくなって。
声も音も、もうあたしを果てに連れるだけの要素だけとしか思えなくなって。
泣きながら、狂ったように騒ぎながら。
ここ数日ありつけなかった刺激の果てに、あたしは辿り着いた。
「ああ、あああああっ、イク、イク――っ」
上り詰めたあたしの身体がびくんびくんと痙攣を始めた時――。
「……ね、綺麗でしょう、僕のしーちゃんのイクところ」
「……っ」
うっとり顔のナツが、真っ赤になって固まるモモちゃんと共に、あたしの顔を間近から覗き込んでいた。
「次は僕の番。次は僕が……ふふふ、大好きな可愛いしーちゃんに、お潮を吹かせるんだ」
甘い余韻がまた残り、気怠げに頭を傾ければ、瞳を揺らすモモちゃんと目が合った。
「俺は……そういうつもりではなく……っ、打ち上げだって言うから――っ」
それでもモモちゃんが興奮しているのは、その眼差しだけでもよくわかる。ちらちらと、オトコの情欲の火を揺らしているモモちゃんが、愛おしく思った。
「シズ……。すげぇ……可愛い」
気づけば後ろにハル兄がいて。
あたしはハル兄の上に座っていて。
ハル兄の両手があたしの膝裏を掬うようにして、真っ正面に屈み込んだナツの前に、大胆すぎるM字開脚をさせた。それはあたしの秘部の内部まで丸見えになるはずかしい格好だった。
イッた余韻が消えないあたしは、誰が通るかもわからない外界にて、こんな恥ずかしい格好をさせられていることも、妖艶に笑いうナツがショーツを取り外したことも、抵抗する気力などなく。
なんで淫らで卑猥な痴女なんだと思う以上に、背中に感じるハル兄の体温と、真っ正面からあたしの太腿に舌を這わせ始めたナツの温もりを、恋しく、安らぎを感じていた。