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【SS】目が覚めたら…?
第10章 【2000拍手突破感謝】0.憂鬱の逆襲
皆の口淫と手淫で、何度目かの絶頂を味わった頃――。
「ねぇ、波瑠兄。この後どうする?」
ナツが微妙にもじもじしながら聞いた。
「ああ。俺達のことか? サクラ、お前はどうだ?」
「お、俺は別に……ここから先は、波瑠さんやナツが……」
「だったら」
「そうだな」
佐伯兄弟は笑った。
「僕はこれで満腹。しーちゃんが悦んでくれたのなら、今までの欲求不満が解消された気分。だって僕達、」
「ああ。自分の性欲処理にシズを抱きたいわけじゃねぇ。やはりシズが悦ぶことこそが、一番大事」
「ふふふ。さすがは佐伯兄弟ですね、俺も同感です」
和やかに笑い合う三人。
「え……。口と前と後ろ……ってのは?」
覚悟していたあたしに、ぎょっとしたようなナツの声が返ってくる。
「え!? しーちゃん願望あったの!? だったらしーちゃんを満足させるために、是非……」
「淫魔との闘いの経験値からすれば、前は安全策で俺か?」
「サクラはどっち? お口? 後ろ?」
「は!? 今までの流れはどうしたんだ!?」
「いい、いい!! 冗談だったのなら、いい!!」
慌てて言うと、ナツはあたしの唇にちゅっとキスを落としながら言った。
「それが愛ある抱き方っていうのなら、いくらでもそうしたいけれど……、しーちゃん抵抗あるでしょう? 僕達がしたいのは、無理矢理ではないんだよ。欲しいのはしーちゃんの愛情なんだから。だからすべてはしーちゃんの気持ち次第」
「だから俺達の処理は考えなくてもいい。辛ぇけど」
「うんうん。僕達は考えなくてもいいよ。今にもはち切れそうだけど」
「……え!? 俺……はその……。見るなよ、聞くなよ!!」
「ここで全員、イチモツ出してオナるってのもなぁ」
「後ろ向く? それとも僕達で扱きあいっこ?」
「な、ななななな!!」
愛とは労り。
愛とは優しさ。
受けた愛は返したい。
だからあたしは――。