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【SS】目が覚めたら…?
第10章 【2000拍手突破感謝】0.憂鬱の逆襲
 

「しーちゃん、浮気しちゃ駄目だよ……」
 

 扱く度にびくびくと果ての近さを物語るナツもまた、美しい顔を妖艶なものに変えて、上り詰める様は圧巻で。

「しーちゃん、ああ……僕のしーちゃん……っ」


 ナツの指があたしの胸を愛撫を初め、身悶えた隙に……ハル兄の手があたしの秘部を弄る。


「俺達だけ、イカせねぇよ、シズ」


 挑むような眼差しに熱を滾らせながら、息を乱して帝王は舌舐めずり。追い込められれば好戦的になる帝王は、汗を滴らせて目をぎゅっと細めて上り詰め様も力強く。

 
 やがて――。


「俺……もう駄目っ」

「サクラに……勝っ……くっ」

「シズには負けね……ううっ」


 あたし達はほぼ同時に、果てに辿り着いた。


 それでもまだ足りない。

 まだまだ皆で、快感を味わいたい。



「しーちゃん……」

「シズ……」

「……っ、俺……」



 求め合い、もつれ合いながら……境界がわからなくなるほどに、ひとつに溶け合っていく。



 愛と快楽は紙一重。

 絶え間なく与えられる快感が、愛に勝っていく――。



 ふわふわとした微睡むような白い意識の中、誰かが囁いた。



「このままだとお前はオトコ三人との味を占め、淫らすぎる卑猥な生活を送ることになるだろう。お前はこのまま"選ばない"か? それとも"選びたい"か?

その答えにより……今起きたことを夢にしてやろう」



 あたしは――。


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