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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
「……なぁ、"あの人達"なみ?」
「いや……"あの人達"の方がすごいんじゃ?」
「どうする?」
「一応連れていくか。その先は、"あの人達"が決めることだし」
ナツとコウセイは、なにやら意味ありげな単語を羅列して呪文を唱えております。
そして、「むりょ~だよ」と書かれた無料の券をくれました。
「絶品団子と、絶品カウヒイ。絶品ミルクティーもあるよ、しーちゃん」
「今なら俺のぎゅ~もサービス。幸せになれるよ、しーちゃん?」
イケメンふたりのお誘いに、シズの目はきらきら。
「お団子は甘さがわからないけど、絶品ミルクティ!! 幸せになれるぎゅ~!? 嬉しい、行こう行こう、ハル兄、ナツ!!」
シズちゃん、私もいるんですってば。
「おい……。そこでお前の好きなミルクティを限定されたことに疑問は抱かないのか? なによりこの『むりょ~だよ』は誰が書いた! 筆字がなっとらん。こういうものは、こういう風に」
……なんで筆ペンを持参しているんですか。字体なんて今、一番どうでもいい問題じゃ……?
「しーちゃん……。幸せになれるぎゅ~より、幸せになれるちゅうを僕があげるよ?」
ちょ……ここでちゅう顔にならないで下さい、変態王子。
「ねぇ、幸せになれるちゅうって…30種類のうちのどのちゅ~?」
それを止めたのは、あちらのナツ。
「え……30種類?」
「うん、ちゅうはそれだけの種類があるんだ。ちゅうの違い? ちょっと待って、講義を思い出すから。ええと確か682頁からだったはず……あれ、やっぱりセイジに聞いた方が早いかも…。ごめん、後でね」
「30種類か。僕がしーちゃんとしているのは何種類? ええと、ディープでしょ、ディープでしょ、ディープ……。あ、やだな、興奮しちゃった。しーちゃん、ちゅ……」
「ナツ、盛っているところ悪いが、ひとまず話が進まんから、したいならそこのコブタとしろ」
あら♡
ナっちゃん、私としちゃう?
「僕だって、選ぶ権利があるっ!!」
ぶひっ(酷いわ)。
……とりあえず。
藤見さまの示された場所が不明な今、 それらしき茶屋にいってみようかという話となり、皆で行くことになりました。