この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 
「ひとつ聞くが、その小動物のような女もお前達の仲間なのか?」


 ハルはお琴ちゃんを指さします。

 するとさっと、セイジが身体で隠しました。


「お琴に指をさすな。お琴をお前の餌食には……」


 凄まじい敵意です。


「くすくす…。セイジ、怒りを静めなさい。波瑠様はシズ様以外には興味がないようです。

ええ、お琴様は私の秘蔵っ子のようなもの。その熱心さとセンスによって、育成される側だけではなく、育成する側にも回っていた途中でした。

彼女によりこの藩公認隠密機関【艶事談義】は、新たなる飛躍を遂げると私は信じています……」


「ヤナセ……さん、そんな……」

「ふふふ、お琴様の頑張りは誰もが認めるところ。セイジが妬いてしまうほどにね」

「え?」

 慌てて横を向いたセイジの顔は真っ赤でした。


 いやだな、もう。

 こっちまで照れてしまうじゃないですか。


「でもお琴ちゃんを含めて、皆はなんで茶屋で?」


 シズちゃんの問いに、セイジが言いました。



「あの茶屋は俺達の寄り合い場。俺達は、打倒フジミのために様々な職に扮し、仕入れた情報を交換していたんだ」


「そして俺とナツは、街でフジミの餌食にされそうなイケメンを見つけて、保護を兼ねて四天王のもとに連れていき、見所があればこの【艶事談義】での鍛錬にお誘いする役」

 コウセイの言葉を受け、あっちのナツは感嘆のため息。

「俺が知る限り、厳しい観察眼を持つ四天王直々に勧誘されるイケメンは、あんた達だけだよ。凄いなぁ……。六天王になるのも早いかなぁ? だけど先輩の意地にかけて俺も負けないし」


「ふふふ。茶汲み娘というのも、城に出入りする商人やら兵やらが茶屋に来るから、色々と情報が入るのよ」


 お琴ちゃんがにっこり。

 こんな可愛い子が、性技溢れた学問所で期待される精鋭。


 こ~んな可愛い子が、あんなこともこんなことも……?

 

「とにかくも、あかずの城門が……今日、しかもこれからまもなく少しだけ、開くという情報が入りました」


 ぱちんっ。

 ハヤブサの扇子がまた閉じられた。


「うわ……なんて急展開。ご都合主義丸出しだね、波瑠兄」

「だからファンタジーってイラってくるんだよな」


 ご、ごめんなさい。

/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ