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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 

「わかった。ここは任せる。行くぞ、ホズミ」

「おいこら、離せ。ここはガツンと……」

「俺にとっちゃお前が一番うるせぇ」


 ワタリがホズミ兄さんをひょいと摘まんで、すたすたと歩く。

 どこまでパワフルな山伏なんでしょうか。


 しかしあの異様な女達の熱気、ナツもコウセイも凌げるのでしょうか。

 

「大丈夫だよ」


 横でセイジが笑いました。


「あのふたりは、場数踏んでいる。あれでも組織では有望株だからね」



 聞こえてくるふたりの声。



「ぎゅっぎゅっぎゅ~」

「行くぞ、ア○ル攻撃~」



 ………。

 有望株……ですか。



「おぅおぅすげぇな。あいつら、数分で大半の女達イカセてるぞ」

「やっぱりどこが絶頂ポイントなのか、知り尽くしているんだね。僕、まだまだ修行が足りないね」


 ……有望株のようでした。


 苦笑するウチのナツは、私が持っていた荷物からなにか大きな袋を抜き取り抱えました。

 あれはいったいなんでしょう?


 それがなくなった途端、私が持っていた荷物はかなり軽くなりましたが……。


 爆薬とか、武器とか……?


 それを抱えるナツの顔は、なにか思い詰めたような翳りが出来ていました。


「ナツ、それは……」

「うん。万が一のために。これ、波瑠兄持っていて」

「……わかった」


 ナツがハルになにやら小さい四角いものを渡しましたが、はて?


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