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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 
「おいおいどうした、お嬢さん」

「ふぅ~、なんか安心……。パパ……」


 どうやらマサキが醸す包容力に参ってしまったようで、幼児返りを起こしているようです。


「シズっ!! 抱きつくのが違うだろ!?」


 またもや帝王は泣きそうです。

 本当にこのひと、シズちゃんに掛かればメンタル弱いんですね。


「ハル兄はパパじゃないもの。それともハル兄、おじさん?」


 ハル、複雑そうです。

 マサキも複雑そうです。



「パパいい匂い。くんくん……なんの匂い?」

「シズ、それは加齢臭だ!!」

「ハル兄との匂いともまた違う」

「俺も匂うのか!? どっちだ!? どっちが本当の加齢臭だ!?」


「やばい、波瑠兄のメンタルダメージ9999。あと1でED発動」


 ナツが険しい顔で呟いた時、お琴ちゃんが動きました。


 マサキの後ろから抱きつくようにして、前に回した手と後ろに回した手をなにやらもの凄い早さで動かして……。


「ごめんなさい……マサキさん。こうする他、なかったの……」


「……うっ、お琴さん……見事……」


 マサキは前屈みになって、崩れるように倒れてしまいました。

 一体、なにが……?


「流石ですねお琴様。後ろと前の刺激、そして最終的に前立腺を刺激して、あのマサキを早くイカせるとは……。腕を上げましたね」


 ヤナセ神の言葉に四天王は頷き、お琴ちゃんは嬉しそうにしていますが、この僅かな間にお琴ちゃんがなにをしていたのかまるで理解出来ないのは、シズちゃんもだったようです。


「ねぇ、波瑠兄。しーちゃんがこんなテクもったら、僕……下のお口に入る必要なく物語が終わってしまうよ。例え早漏克服しても無意味のような」

「ああ……。この方法だけは絶対シズには秘密にしとこうぜ。シズなら、好奇心に駆られて試してみたいとか言い出しそうだ。これ以上、パワーアップされたら、36歳の精気一滴残らず搾り取られてしまう」


 卑猥な兄弟だけは、その威力にぶるぶる震えていました。
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