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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
「4階が天守閣。一階ずつ四天王がひとり残ることにしよう」
1階はワタリ。
2階はハヤブサ。
3階はホズミ。
4階はヤナセと卑猥帝王と変態王子。
「皆さん、これは師範コースの最終試験を兼ねた彼女達への講義だと思って取りかかってください。ではご武運を!!」
集団から存在感放つイケメン達が爽やかな笑顔を見せて、ひとりまたひとりと離脱する度に、目頭の奥に熱いものを感じてしまう奏多。
階下から悲鳴が聞こえてくる。
気合いのようなかけ声も聞こえてくる。
ああ、彼らは。
元教え子達と死闘を繰り返しているんだ――。
「なんだかこのお城、あっちからもこっちからも桃色吐息。ピンクの喘ぎ声が沢山だね」
「ああ本当に。AV真っ青な環境だな。女達ワンフロアに100人いるとすれば、300人が一斉に喘ぎまくっているのか」
死闘を……。
「中には男も混ざっている。まさか四天王さん達……」
「違うな、あれはあいつらの声じゃねぇ。よく聞き分けろ、ナツ」
「……。ああ、本当だ!! 流石はサバンナの帝王、耳がいいね!!」
死闘……。
「本当に聴力までよろしいとは。野生の環境が波瑠様に艶事を談義していたのでしょうね。そうです、私達四天王は講義だと思えば、感じることもイクことも許されないのです」
「なんでイケないの? 辛いだけじゃないか」
「くすくす、そういう掟だからです。どんな激しい絡みになろうとも、講義ではイケない。それでもいいと思える志を掲げて性技を磨き、私達は集まっております。その志が、フジミへの命がけの抵抗力ともなったのです」
果てなく続きそうな階段を上りながら、先頭のヤナセが四天王の苛酷さを語り出しました。