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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 

「イキたいのにイケないとは……、しかもイカされる好環境であるのにイケねぇ辛い気持ちはよくわかるなぁ。しかも命かかるとは人ごとにも思えねぇ。……なぁシズ」

「イキたいのにカウントによって運命が左右されてしまう自分との闘い、僕もよくわかるよ。ねぇ、しーちゃん」


 ヤナセに続くハルに後ろに居るシズちゃんは、耳を舐められ。

 後ろにいるナツに太腿を撫でられ。


「は……ふぅ……」


 シズちゃんまで妖しげな呼吸。


「ふふふ、可愛らしい啼き声ですね。私も啼かせてみたいのですが、いいですか?」


「「駄目!!」」


 ヤナセのひと言で、お戯れとおイタは即終了。

 何気にヤナセ、仕切るのが上手いと思います。


 そりゃああの四天王さん達も、ヤナセに一目置いて、ヤナセの指示に従っていたところがありますから、支配者としての器があるのでしょう。

 ……こりゃあ、サバンナを死守しないと危ないぞ、帝王。


 弱肉強食の荒れ果てたサバンナにヤナセ神が降臨されれば、肥沃な土地にて小動物もゆったりできるほどの楽園に生まれ変わることでしょう。

 きっと人間も動物も、にこにこにっこり。

 ナツの頭によく咲くお花のように、左右に揺れて幸せになるでしょうね。


 それでもヤナセ神がサバンナに攻め込む気配を見せないのは、きっとヤナセ神の慈悲ゆえに。


 奏多はよくわかっています。

 わかっていますから、あとでなにかお恵みを。


 ウインク……とかでもいいですから。

 よければ、ちゅっ……とか。



 気がつけば奏多以外、皆階上。

 妄想に耽る奏多は置いてきぼり。

 ……酷いや。
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