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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
「ふふふ、仲がよくてなにより。やはり女性は、男性に愛される姿が一番愛らしくて美しい……」
ヤナセが笑いました。
ふわりと。
バラの花がわさわさと囲んでいそうな、豪華な背景で。
「お美しいですよ、シズ様」
ピカ――っ。
ピカピカ――っ。
ぱん、ぱん、ぱん。
ゴン、ゴン、ゴン。
ああ、またもやシズちゃんが柏手をうち、土下座しながら頭を階段にぶつけました。
「ヤナセ、お前もう引っ込め!!」
「そうだそうだ!! しーちゃんをたぶらかさないで!!」
「おや、志ひとつにした仲間同士、なんて冷たいお言葉を。ふふふ、大丈夫ですよ、波瑠様も奈都様も。十分私より魅力的な殿方ですから」
ピカ――っ。
ピカピカ――っ。
ぱん、ぱん、ぱん。
帝王と王子まで拝み始めました。
「くすくす……。面白い方々だ……。掌で転がしやすい……」
……ん?
ヤナセ神は、今なにをおっしゃいました?
そして気づきました。
私ひとりだけ、美しいだの魅力的だの言われていないことを!!
「ふふふ、貴方は食べ頃のコブタさんですね。しかしよく焼かないとおいしくなさそうです」
……それは、どういう意味で?