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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 

 多分、兄弟ににやにやしながら言われたのが原因かと。

 これは兄弟の言葉責め……になるのでしょうか。


 だけどああ、これ……きゅんとする。

 ヤナセの苦悶の顔、ぞくぞくする。


 みれば美女もきゅんとしているご様子。


 いやもう、隠れSだよね~なんて思う超絶美形のMの表情って、ギャップ萌えでたまりません。

 しかしいつまでもそれに浸っているわけにはいきません。


 とりあえず、この方が私達が訪問予定だった藤見さまなのかどうか、確認しなければ。

 もし違うのならば、チョコをあげてはいけません。


 私達があげるのは、藤見さまだけに!!


 この美女は藤見さまなのか。

 卑猥な神と化したフジミなのか。



 私は意を決してスマホを弄り、メッセを送ってみました。

 すると美女のスマホから音が鳴り、なにやら操作すると私のスマホもピロリとなりました。


 それを何度か繰り返してみました。


 『藤見さまですか?』

 『そうです♡奏多さまですか?』

 『そうです♡会えて嬉しいです』

 『私もで~す。はるばる遠路お疲れ様。
後でお話しましょうねヾ(o≧∀≦o)ノ゙』

 『しましょう、しましょう。すごく愉しみ。藤見さま、美人ですね~』

 『そんなそんな。奏多さんのコブタぶりには敵いません(´∀`*)』

 『そんなそんな~(´∀`*)ノシ』


 間違いない、本物の藤見さまのようです。



「おい、なんでこいつら会話しないで和やかにスマホやりとり? つーか、直アドやりとりしてたっけ?」

「いいや、サイト通してのはずだけど」

「なんでスマホがメッセージが届いたの教えてくれるんだろうねぇ?」



「「「ファンタジーだから仕方がないか」」」


 はい、ファンタジーですから!!

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