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【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
 
 
 卑猥な神に取り憑かれたという藤見さまは、メッセ上ではにこにこで、ノリがいいのに、目の前のお姿はまるで女帝の貫禄。


 そんな藤見さまを、モモちゃんはただ黙々と扇いでおります。



「あいつ……喰われたな」

「フジミさんにあげちゃったんだ、ハジメテ」

「え、ええ!? ピュアピュアチェリーじゃなくなったの!?」

 

「近う寄れ。妾(わらわ)に献上品を持って来たのだろう?」


 指を揺らして妖艶に誘う様は、なんとも――。

 ああ、くらくらします。


 これが噂の、流し目の……邪眼。


 ぷしゅー。


 シズちゃんが鼻血を吹きました。


「おい、シズ!? しかしこれが邪眼とやらならば」

「うん、どうして僕達に効かないのだろう」


 横ではヤナセが美しい顔を悩ましげに歪ませて、はぁはぁ。

 ヤナセも邪眼にやられたようです。

 それを見て、私もはぁはぁ。

 邪眼より、邪眼にやられたヤナセにはぁはぁ。


「ふふふ、まずはヤナセ。お前から食べてやるか、近う寄れ」

「くっ……ここまでの力があるとは……っ」



 ヤナセはきゅんきゅんする程の悶え方。

 半開きの唇から漏れる桃色吐息がたまりません。


 もうちょっとで、イッちゃいますか?

 最前線にて、涎垂らして見届けてもよろしいでしょうか?


 そんな悩ましげに悶えるヤナセとは違い、ハルとナツは至って平気そうでケロリ顔。



「もしかして波瑠兄。僕達に効かないのは、僕達の方が」

「卑猥度が高いから……なんてありえねぇしな。俺達純情路線だし」


 いえいえ、まさしくそれですよ。

 藤見さまに取り憑いたものの卑猥度を超えているからでしょう!!

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