この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第15章 【アンケ感謝】藤見さま☆『艶事談義』
卑猥な神に取り憑かれたという藤見さまは、メッセ上ではにこにこで、ノリがいいのに、目の前のお姿はまるで女帝の貫禄。
そんな藤見さまを、モモちゃんはただ黙々と扇いでおります。
「あいつ……喰われたな」
「フジミさんにあげちゃったんだ、ハジメテ」
「え、ええ!? ピュアピュアチェリーじゃなくなったの!?」
「近う寄れ。妾(わらわ)に献上品を持って来たのだろう?」
指を揺らして妖艶に誘う様は、なんとも――。
ああ、くらくらします。
これが噂の、流し目の……邪眼。
ぷしゅー。
シズちゃんが鼻血を吹きました。
「おい、シズ!? しかしこれが邪眼とやらならば」
「うん、どうして僕達に効かないのだろう」
横ではヤナセが美しい顔を悩ましげに歪ませて、はぁはぁ。
ヤナセも邪眼にやられたようです。
それを見て、私もはぁはぁ。
邪眼より、邪眼にやられたヤナセにはぁはぁ。
「ふふふ、まずはヤナセ。お前から食べてやるか、近う寄れ」
「くっ……ここまでの力があるとは……っ」
ヤナセはきゅんきゅんする程の悶え方。
半開きの唇から漏れる桃色吐息がたまりません。
もうちょっとで、イッちゃいますか?
最前線にて、涎垂らして見届けてもよろしいでしょうか?
そんな悩ましげに悶えるヤナセとは違い、ハルとナツは至って平気そうでケロリ顔。
「もしかして波瑠兄。僕達に効かないのは、僕達の方が」
「卑猥度が高いから……なんてありえねぇしな。俺達純情路線だし」
いえいえ、まさしくそれですよ。
藤見さまに取り憑いたものの卑猥度を超えているからでしょう!!