この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第16章 【アンケ感謝】結芽里さま☆『決闘』
「………ふっ」
「………ふふっ」
「「掴んだ感触では、互角だな」」
一体、どこのナニを掴んで……。
「中に入れ。ここじゃ人目がつきすぎる」
「ああ、そうさせてもらう。アリエッタ!!」
「はいっ……」
そりゃあそうでしょう。
東京の住宅街に、突然の馬車でやってきた外国の王太子夫妻。
赤絨毯を進んできて、サバンナの帝王とメンチ切り合い、どこぞのものを互いに握り合い、にやりと笑っているんですから。
ご近所さんが興味深げに覗き込んでます。
そこを私と結芽里さまが、芸能人につくマネージャーのように笛を吹いて追い払い、なんとか佐伯家のドアを閉められました。
「馬車はここだと目立つから、近くの24時間パーキングに入れてくるように御者に言ってきたから大丈夫」
そう結芽里さまは言いますが、車は車でも、馬車……入れるものなのでしょうか……。
佐伯家のリビング――。
無言のレオ様は、アリ様を片手に抱き、自慢しているようです。
そうですね、奏多から見れば。
"いいだろう、俺の嫁さんは世界一美しいんだ"
……的な。
「正解ですね」
作者の結芽里さまから正解を頂きました♡
「見て下さい、レオのあの顔。アリちゃんにかかったら、本当に鼻の下が伸びて……ひっ!!」
それは剣先だけが結芽里さまの首元に突きつけられたからです。
凄い、結芽里さまに顔を向けもせず、ぴたりと……。
するとサバンナの帝王、
「こい、シズ!!」
ナツと共に見守っていたシズちゃんを呼び寄せ、後ろから抱きしめました。そして目だけはレオ様を挑発しながら、シズちゃんの耳を甘噛みしました。
「や……ぁん、ちょ…あああんっ」
喘ぐシズちゃん。
にやりと笑うハル。
「ねぇ、奏多さん。結芽里的に言えば……"俺のシズの方がこんなに可愛い顔をして、こんなに可愛く啼くんだぞ。羨ましいだろ"…なんですが」
はい、正解です。