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【SS】目が覚めたら…?
第16章 【アンケ感謝】結芽里さま☆『決闘』
「やはり……こうなれば、互いの剣を見るしかないな」
「ああ。どれだけの手練れか、剣を見ただけでわかる。俺の剣もお前の剣も、貫きたくてうずうずしているしな」
ハルとレオ様は奥の間に行きました。
「ちょっと、ハル兄!?」
「レオ!?」
「大丈夫、僕がきっちり見届けるから」
「だけどナツ、ハル兄は剣なんて……」
「大丈夫だよ、波瑠兄を信じて。波瑠兄にできないことなんてない」
ぴしゃりと襖が閉められました。
カチャリ。
剣の音がします。
カチャカチャ……。
「奏多さん……。ハル兄は剣を沢山持っているんで?」
「いいえ。ハルは内科医だからメスなども持ってないし。だけどなんであんなにカチャカチャ音がするんでしょう? レオ様のお持ちの剣は幾つ?」
「手にしていた長剣と、護身用の小刀がひとつあるはずで……」
アリ様が答えました。
カチャカチャ、カチャカチャ……。
なんで金属の音がするのでしょう?
「す、すごい使い込んでいるな!!」
「なんとか国の王太子には負けねぇよ。だてにサバンナ育ちじゃねぇし」
「だけど波瑠兄。レオさんのも結構なものだよ?」
「おいレオ、お前何人ほど切った?」
「……ひ、ひとり」
「ありぇねぇだろ。100? 1000?」
「うぬぬ……。それはアリエッタの手前、秘密なのだ」
皆はアリ様を見ました。
「え? え?」
「そういうお前はどうなのだ?」
「俺は……1000までにはいかねぇと思うが」
「なんと、1000!!」
「ああ、なんだかんだと100人切りを何度もやったからな」
「それは、あの……ええと……」
「シズか?」
「そう、シズは知っているのか?」
「ああ、知っている」
皆はシズちゃんを見ました。
「え? え?」